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9/21/2007 「裏・やさしさの記憶」へようこそ!ありふれた後悔悠久の時の流れに
夥しい死と生が繰り返され 季節は廻り
明日はやってくる 広大な原野で
立ったまま眠るシマウマを 息を潜め狙う飢えた眼光 退屈を嘲笑うのは 悪意という名の秩序 我が宿世に屈する道のみが
眼下に拓かれる 血塗られた挑戦状に おののき 行き場の失った気概が 魂を売り渡す 甘美な記憶と 引き換えに 8/4/2007 かつての明日目覚めたときには 終わっていた 今日の始まり 現(うつつ)と空(うつ)ろの間を 当て所(ど)なく彷徨い かつての賞賛に酔いしれる 繰り返される日常に よく似た明日 光陰を惜しむ夜 叶わぬなら 暁天の星すら愛(いと)おしい 雲を掴むような かつての明日 8/1/2007 今日は目覚めたときから、きみのことばかり考えていた きみは今なにをしているのだろう きみは僕をどう思っているのだろう きみはどんな声をしているのだろう きみはどんな笑顔なのだろう きみは元気だろうか きみは幸せだろうか きみと見た朝焼けに照らされた鱗雲は散り どこまでも広がる青空 こんなによく晴れた日は きみと出かけられたいいのに きみはどんな一日を過ごすのだろう ぼくはこんな一日を過ごしているよ 7/25/2007 傑作「清く恋しく、美しく」★★★★★7/23に最終話を配信開始し、ようやく全編公開し終えた「清く恋しく、美しく」は記憶に残る傑作WEBドラマだった。 http://kimiyasu.spaces.live.com/blog/cns!68A71F1CBD5E9046!2492.entry 追伸: 3年前に横浜から引っ越すことで見送ってくれたり、お別れによくしてくれたたくさんの友人へ みんなのおかげで、札幌生活を無事3年を迎えることが出来ました。
いつまでもあなたの好意は忘れません。 神の見えざる手Date: 21 Jul 2007 13:34:39 Subject: 神の手 こんにちは!お久し振りですね~びっくりしました! 元気にしてますか? 正直私はあれからどの位経ったのか忘れる位 日々過ごしてました。 (中略) 台風が過ぎ去った沖縄の空の雲の隙間から 神の手が現れ太陽が現れたのです。 神が太陽を運んで来たようにも… 雲を開いてるようにも… まさに神の手です ☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆ きみに2年半ぶりに送ったメールの返信は、 不思議な結びだった。 そこに書かれてあるように、 たしかにこの写メはそのように見える。 まるで、ぼくときみとのこのやりとりさえも すべては神の手の内にあるかのようだよ。 ふと、きみの顔が浮かぶことがあったんだ。 あの頃、毎晩、どこかの店に二人で入っては 夢を語り合っていたね。 カラオケにケーキにラーメンにパスタにステーキに。 きみの誕生日に、めずらしく飲み過ぎたぼくは 酔って怪我をして、ずいぶんと心配かけたね。 そして、あの最後の日。 いつものように徹夜で語り明かした後の、 粉雪の降るススキノの朝。 「…もう、逢わないようにしよう」 「そうね。…ごめんね。気づかないふりしてたの」 「わかってたさ」 「いつか、夢かなえるから。 そのときには、会ってお祝いしてくれる?」 「もちろんさ。覚えておくよ」 ふと、きみの顔が浮かぶことがあったんだ。 そんなときは、なぜだか、去年のドラマの主題歌が 頭の中で流れるんだ。 「さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの 遠い約束…」 まるで、ぼくやきみが描いた夢のゆくえさえも すべては神の手の内にあるかのようだよ。 7/24/2007 小西康陽さん選曲の渋谷系コンピ発売ピチカートの小西康陽さん選曲で、
渋谷系シーンを総括する2枚組コンピが 8月8日に発売されることが決定! http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000SNUP4A%3ftag=memoryofgentl-22%26link_code=xm2%26camp=2025 まずこのジャケ最高! フリッパーズFANなら分かるこのジャケ。 担当は もちろん信藤三雄。
選曲もさすが。 オリジナル・ラヴ、フリッパーズ・ギター、小沢健二、ピチカート・ファイヴ、カヒミ・カリィ、ラヴ・タンバリンズ、カジヒデキ、サニーデイ・サービス、Fantastic Plastic Machine、ラヴ・タンバリンズ、二ール&イライザ、oh! penelope・・・。 眩暈がする。
目玉はなんといっても、パーフリ作の 渡辺満里奈「大好きなシャツ(1990旅行大作戦)」 題名はヘアカット100「好き好きシャーツ」の引用と すぐ分かるあたりが渋谷系そのものだと思う。 ちなもに、日本コロムビアの音源が約半数を占めたのは、 さまざまな制約がある事情によるとのこと。
そういえば大好きなROUND TABLEが入ってないし、
東芝EMIからコロムビアに移籍したのは2005年だから収録難しかったのかもしれないが、
キリンジ・馬の骨(堀込泰行)・堀込高樹が入っていないのは残念だ。
また、音楽的には違うかも知れないが、 スチャダラパーやTOKYO NO.1 SOUL SETは外せないとは思うのだが。
とはいえ、渋谷系を知らない世代が体感する上で最高の1枚になることは間違いない。 以下、収録曲 DISC-1:
02. 恋とマシンガン/フリッパーズ・ギター 03. 大好きなシャツ(1990旅行大作戦)/渡辺満里奈 04. トゥイギー・トゥイギー/ピチカート・ファイヴ 05. MIKE ALWAY’S DIARY/カヒミ・カリィ 06. Love is Here~ Just Between You And I~/ラヴ・タンバリンズ 07. ジャズる心/les 5-4-3-2-1 08. 我が名はグルーヴィー/ピチカート・ファイヴ 09. BOND STREET/les 5-4-3-2-1 10. GOOD MORNING WORLD/カヒミ・カリィ 11. メロディについて/カヒミ・カリィ 12. Let's Fly The Ad-Baloon/Oh! Penelope 13. BOSSA NOVA NO.9/トーキョーズ・クーレスト・コンボ
DISC-2:
02. L'aventure Fantastique/ファンタスティック・プラスチック・マシーン 03. ノー・ラヴ・ソング/猫沢エミ 04. 25140/二ール&イライザ 05. Love so fine/マンスフィールド 06. ジェニーはご機嫌ななめ/ハイポジ 07. mississippi one/キュビズモ・グラフィコ 08. an apple a day /bice 09. いいじゃないの幸せならば/夏木マリ 10. フローラル・エクスプレス/前園直樹 11. GROOVE TUBE/meg 12. 大人になれば/小沢健二 13. これから逢いに行くよ/スムースエース 14. ささやかだけど役にたつこと/カジヒデキ しかも、ライナーノーツも小西さんが詳細に
選曲から、当時のことまで解説してるとのこと。 これはもう待ちきれない。 7/21/2007 dodolook動画傑作選やっと日本でも注目されだした感じがするので、
お気に入りのdodolookの動画を選んでみた。
●1~10位
●11~20位
http://jp.youtube.com/watch?v=kafM2F8BPgM&feature=PlayList&p=A4856F7E9A94F4F8&index=10&playnext=1
●21~30位 ●dodolookオフィシャルサイト
http://www.mydodolook.com/ ●dodolookのチャンネル
http://jp.youtube.com/user/dodolook ●dodolookのwikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/Dodolook 7/20/2007 あの言葉曇った窓ガラスに
指でなぞるも 慌てて拭いて消した 言えないままの あの言葉 いつしか偶然出逢ったなら
勇気を出して伝える そう誓いながら 意を決して
メールを打つも どうしても送信ボタンを 押せないままの あの言葉 いつしか奇跡の再会をしたなら 素直に迷わず告げよう そう誓いつつ 7/17/2007 心模様とまどいは嵐
吹き荒む風にのせて もっと激しく
雨よ 愚かしいこの想いも
流しておくれ 叫べば思わず
湧き上がる滑稽さ なんと
変わり果てたのだろう 過ぎていくのは
この雨や風だけではなかった 昨夜の月さえ
遥か彼方 7/16/2007 オレンジいつの間に
笑い方を忘れ いつの間に
自信を失くした 取り戻すもの
取り戻せるもの 取り戻せないもの ひとつひとつ
探し当てる 夕暮れのオレンジは
いつかの憧憬 待ちぼうけを食ったのは いつかの笑顔 7/13/2007 言葉によってロマンスは生まれる「私達、自分で問題を複雑にしてるわね」
出会ってからわずか数時間。 会話を重ね、互いに心惹かれ合い、想いを募らせた二人の 胸の高鳴りが爛熟した瞬間、セリーヌが口にしたこれこそが、 この恋の美しさを象徴している。 旅先で出会った二人がそれぞれの元へ帰るまでのわずか14時間。 偶然出会った若い男女が幾重にも会話し続け、 夜通しウィーンの街を漫ろ歩き、翌朝別れる。 映画らしい派手な出来事や目紛しい展開は一切無い。 しかし、この14時間は二人にとって、そして映画を観た者にとって、 永遠のものになりうる。 それはきっと、思いを残したまま、綺麗な思い出だけで終わるのは 耐え難い辛さであると悟らされるからであろう。
ロマンティックな設定にもかかわらず、ドキュメンタリーのような リアリスティックを感じるのは、監督の実体験を元に作られた脚本である点と、 主演の二人のナチュラルな演技による。 石畳の続く美しい街並みを夜通し散歩し、店に入り、夜明けには空を眺め、 別れの朝に、チェンバロの演奏をしている家の前でチークダンスを踊る。 しかし、それらは添え物に過ぎない。 あくまで主役は二人の遣り取りである。
言葉によって、ロマンスが生まれた。 僕はそこに美しさを感じる。 出会いで意気投合したものの、湧き起こる疑念や不安ゆえにわざと刺刺しく振る舞い、 ぎこちない。それでも互いに少しずつ自分をさらけ出し、思いの丈を直向きにぶつけ合う中で、 急速に関係は進行していく。視線を感じながらも目を逸らす仕草が瑞瑞しい。 育った環境も慣習も違うからこそ、信条や価値観を開示しあいながら、理解し合おうとする。 そのように、持てるもの全てを見せ合うほど濃密な会話だったからこそ、 いかに気が合い、心が自由になれる存在であるかを互いが悟り、離れ難くなっていく。 本当の恋を見つけたときのあのときめきに至る過程が、繊細に描かれている。 恋愛の結末は観た人の想像に委ねられているが、 続編「ビフォア・サンセット」は9年後にそのまま9年後の設定で 同じキャストと監督で製作された。 観ればきっと、まるで実の友人の恋の成り行きを見守っているかのような気持ちになれる。 互いの母国語が通じない異国の街での出会い。しかも相手は異国の異性。 時間や距離や言葉など制約された条件や状況があるからこそ、燃え上がる。 それが恋の魔法なのかもしれない。 どんなに離れていても、逢えないまま時間だけが過ぎていっても、 恋は恋のままであり続けることは出来る。 その想いがほんものであれば。 恋することにこれほど希望を抱かせる映画を他に知らない。 僕は台詞を暗記するほど集中して観るので、同じ映画を二度以上観ることはほとんどない。 でもこの映画は特別。何度観ても新しい発見がある。 誰かと価値観が合うか否かの試金石として、本作の感想を訊くのはお誂え向き。 僕は、この映画に酔える人と、この映画の二人のように語り明かしたい。 7/11/2007 本歌取り―百種の言あなたと別れてからこれまでの間、 自分の感情と向き合い、 身の振り方を追究してきた。 “どうすべきか”ということは分かっている。 問題は“どうしたいか”だ。 その答えには、疾っくに気づいている。 自分の心は決まっている。 *********************** 僕があなたの心を盗んだのは、 まさに畢生の大業と呼ぶに相応しい、 ウルトラCの奇跡だったね。 “もう誰も愛すまい”と あれほどまでに固く閉ざしていたその心を、 まるで飢えた猛禽がヒヨコを仕留めるように 僕はまんまと奪い取った。 それがあまりにも首尾よくできたものだから、 どこかで僕は慢心していたのだろう。 僕があなたをこんなに愛しているのだから、 あなたも同じに違いない。 つきあってからはいつも、その確信があった。 相手を信頼すること自体は良いことだが、 いつしか初心を忘れてしまった僕は、 あなたを愛するだけで満足してしまい、 (大きな意味で)守る意識が欠けてしまっていた。 相手が何を思い、考えるかなんて、 僕が制御できるものでもないし、 またそうすべきではない。 相手に期待することと、 自分の理想を押し付けることを 混同してはいけない。 相手の心境や状況をよく見極め、 更に広い視野と心で英断し、 どんな時でも相手を守り抜く。 そのためになにができるかを常に考える。 他にも反省点はあるが、 今になってそうしたところで、 あなたに充分にしてあげられなかった過去も、 あなたの心を取り戻すことも できないという現実を受け入れること。 それこそが、 “どうすべきか”の答え。 それを見て見ぬ振りをしても、 仕方がない。 それでも、 “どうしたいか”について決められるのは、 紛れもない、自分自身。 その答えには、疾っくに気づいている。 自分の心は決まっている。 *********************** それは、あなたが僕を好きになる直前まで 抱いていたものと同じ。 “もう誰も愛すまい”と 誰からも固く閉ざすこと。 これが、数日前に出した、僕の答え。 僕があなたを抜け出させたそこへ、 今度は僕が行くことにしたよ。 かつてあなたの部屋だった場所は、 あなたがかつてここに来たこともあった、 という記憶だけを残し、 廃墟にされたバビロンのように、 今もまだ、家具ひとつないままだ。 閉めることの無いカーテンが、 真冬のヨーロッパの落葉樹の下で 落ち葉に埋もれながら俯きながら咲く クリスマスローズのように、 寂しげにカーテンレールにかかっているだけ。 春になったら、 部屋の窓を空け、風に乗って 舞い込んできた桜の花びらを 便箋いっぱいに詰め、 あなたに贈ろう。 伝え切れない言葉と思いの代わりに、 桜の花びらを 便箋いっぱいに詰め、 あなたの元に届けよう。 以上、万葉集8/1456~1457の藤原広嗣と娘子の贈答歌と、山崎まさよし 「One more time,One more chance 秒速5センチメートル Special Edition」のPVの本歌取り 7/10/2007 ずっと探していた先日、山下達郎の番組で
ソング・ライター、JERRY RAGOVOYの特集をしていた。 ・ストーンズ「TIME IS ON MY SIDE」 ・ジャニス・ジョップリン「CRY BABY」 ・ジャニス・ジョップリン「PIECE OF MY HEART」 ・THE MAJORS「A WONDERFUL DREAM」 等等を作曲したらしい。 随分マニアックな人を偏愛しているなと思ってたら、 不意に、「ステイ・ウィズ・ミー」がかかった。 泣いた。 十年以上前のこと。 ピーター・バラカンの番組でかかった一曲に 感動のあまり号泣した。 曲が終わった後に紹介された歌手名と曲名を 慌ててメモを残した。 Lorrain Ellison 「Stay with Me」 それ以来、一度も聴くことは無かった。 CDは輸入版のみで既に廃盤。 中古市場ではかなりの高値がついていた。 ロッド・ステュワートがカバーしていたが、 感動はなかった。 同様に、子供の頃に聴いて泣いた曲は5曲。 1.プロコル・ハルム「青い影」 2.B.J.トーマス「雨にぬれても」 3.カーペンターズ「遥かなる影」 4.スパイラル・ステアケース「モア・トゥデイ・ザン・イエスタデイ」 そして、ロレイン・エリソン「ステイ・ウィズ・ミー」 どれもリアルタイムではなくオールディーズなので、 曲名が判明したのは、ずっと後になるが、 頻繁にかかるスタンダードなので、 比較的簡単にCDも入手できた。 ロレイン・エリソンを除いては・・・・ あらためて調べてみたら、 新しい輸入盤がAmazonで入手できるらしい。 少々高いけれど、 同じく1万以上のプレミアつけてる他の盤と違い、 3枚組65曲だし、これはマスト。 しかも「Stay with Me」はMono Single Versionで収録されている。 6/30/2007 欲望と理想の狭間で何日かぶりに
まだ暗いうちに眠れた。 珍しく、
目覚める直前にみていた夢を 覚えていた。 見たのはあなたの夢だった。 忘れていたはずの あなたの夢を見て、 しかも幸せな気持ちにさえ なっていたことに 少なからずショックを受けた。 あなたを求めはしない。 あなたは永遠に誰のものでもない。 あなたもそう決めている。 だから僕もあなたを忘れることにした。 あなたも僕を忘れることにした。 しかし気づいてしまった。 承認欲求の誘惑。 あなたに愛されたい。 やはりそこからは逃れられない。 愛してはいけない。 しかし愛されたい。 相剋しあう欲望と理想の狭間で 煩悶し続けた日々。 あの苦しみは やはり自分自身であった。 今更前言撤回するつもりはない。 だから、この苦しみと 向き合ったまま 生きていくことにしたよ。 6/20/2007 2005年12月のリンク集が懐かしいこのブログの2005年12月のキャッシュを拾ってみたところ、 「トラバさせて頂いたblog」 pure アナタノムネニ 星海月光桜風 Love 第4章 ・・・ね、懐かしいでしょ? 6/3/2007 ほんとはずっと
1 思わず目を逸らした。 いつもの悪い癖だ。 思いも寄らず視線が合うと
反射的にしてしまう。 きみの表情からは、
僕がそこにいることへの驚きと、 「元気?」と訊ねているのが、 一瞬のうちに読み取れた。 予想外のきみの反応に、
僕もまた驚き戸惑い、 結婚式が終わるまで、 きみのいる方に顔を向けることが できなかった。 いつもの悪い癖だ。 2
ようやくきみと話すことができたのは、 きみも僕も駅へと向かう帰り道でだった。 その日既に2組の結婚式に参列し、
次のアポイント場所へと向かうべく、 30度に達する陽気の中、 スーツ姿で駅へと急いだ。 途中にある歩道橋で、 先に式場を出ていたきみに追いつく。 その少しやつれたように見える後ろ姿に
懐かしい名前を呼んでみた。 振り向くきみ。
音信不通だった一年の月日が嘘のように、
再会はあっけなく始まった。 3 「あの時ね、いろんなことが限界だったの」 言葉とは裏腹に、きみの表情は
穏やかで、安らぎに満ちていた。 「それは…、絵を描くことでも癒せなかった?」
「ううん。
それでずいぶん良くはなったの。 いい出逢いにも恵まれてね」 「そう、それはよかった」
「キミィちゃんこそ、大丈夫だった? 『助けてほしい』って最後のあれ、 わたし、返事できなかったけど」 「ああ、あれなら、もういいの。
もうどうしようもないから」 「そうなの?
それって…私のことが関係している?」 「相変わらず、加害妄想強いね(藁
関係ないから安心して。 まあ、それについて話すと長くなるから」 「話せる範囲で簡潔に話してみて。
どうかしたの?」 「そうだな…。実はね、」
言葉数をそれほど重ねなくても、 お互いの心の奥にあるものを 短時間で引き出し、慮れる。 きみの存在がどれほど大切だったのか。 ふたりで改札を抜ける頃には、
充分過ぎるほどに思い出していた。 4
「こんなこと言っていいのか分からないけど」
躊躇いながら、打ち明ける。
「きみへの恋愛感情はとうの昔に無くなっていたんだ」
「よかった」
「よかった?」
「だってさ、厄介じゃん」
「ほんと失礼だよな(藁」
ふたりで
笑いながら、電車に乗る。
厄介というのがどういう意味かは きみのその顔を見れば分かる。 「僕としては罪悪感持ってしまったけどね。 勝手に好きになって、勝手に冷めてしまうなんてさ…」 「そろそろ自分を責めること止めたら?
…でも、それ止めたらキミィちゃんじゃなくなるか」 これほど、僕のことを察することができる人が 他にいるだろうか。 返すのにうまい言葉はすぐに見つかりそうもないが、 別れの時間はすぐ目前に迫っていた。 5
「ずっとね、 すっと謝りたかったんだ。 …ごめんね」 「私も。
…ごめんなさい」 「…」
「じゃ、ここで降りるから。 じゃあね」 「じゃ、がんばってね」
「キミィちゃんは、がんばらないでね」
ひとりで 電車を降りるきみ。
降りたホームのすぐ目の前に改札があった。 計算してその車両に乗ったらしい。 颯爽と改札を抜けていくきみ。
電車のドアが閉まる。 きみは振り返り、小さく手を振る。 電車が発車する。 くるりと家路へと向き直すきみ。 「元気でね!またね!」 きっと、あの時きみも心で呟いていたよね? 連絡先も交換しなかったけど、 またいつか逢えると確信しているのは、 僕だけじゃないよね? がんばらないよう、がんばるね。 あれ?それじゃだめかな? ね、教えてよ。
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